東京中野区・T邸

1.外観遠景

コンクリート打ち放しに塗装をしました。
変形敷地を極力有効に使った都市住宅です。

地上2階建て、地下1階
約50坪のコンクリート住宅
柱はなく厚いコンクリートの壁で構成されています。

2.外観前面

工事中の車が2台停まっているピュロティの奥が玄関。その上の9の窓がついている部分がサンルームで、この部分だけ白く塗装しています。上部に塔屋が見えます。

3.外観部分

左側の壁の下部分。中央部分には白いタイルが貼られていますが、窓まわりの汚れを防ぐ工夫です。
手前は地下室の採光窓。
写真では判りませんが、コンクリート打ち放しに必要な丸い穴部分に丸いタイルを埋め込みました。工房・猫の手が織部釉(緑)を使って陶器で製作、日光があたると落ちついた艶やかさが出ました。

4.外観夜景

奥に玄関が見えます。
玄関の廻りには遠景のガラスブロックが埋め込まれていますので、夜には楽しい感じに光が洩れてきます。影で見えませんが、表札の替わりにコンクリートの壁に大きく名字をアルファベットで彫り込みました。

5.玄関脇ホール

この住宅には玄関を入ると正面に1階〜2階〜塔屋に通じるホームエレベーターが設けてあります。ここはその脇のホール。内部はここだけがコンクリート打ち放し、床は石調タイルです。軽いデザインの階段がベンチ脇から2階へ通じています。
2階廊下(左側)の床の円形ガラスブロックから明かりが漏れています。

6.寝室エリア

上の写真のホールから反対側の寝室エリアを見た所。
正面の寝室のドアには下部に通風の為の多数の丸い穴が開いています。この穴は開閉可能です。
内部のコンクリート打ち放し部分は白いタイルを埋め込みました。

7.ホール上部の廊下

ガラスブロックは防音性と明るさとプライバシー保護に効果があります。左のガラスブロックは外部、右はバスコートに面しています。
廊下の床には前出の円形ガラスブロック、手摺の下部はロープを用いています。(何と愛犬の落下防止なのだ)
ドアの上にオレンジに見えるのは将来の猫出入口。

8.廊下の詳細

前写真の右のガラスブロック下部。下だけ透明のガラスブロックなのでバスコートの植物は見えるがお風呂は見えない。
愛犬の実物大シルエットをコンクリートに彫り込む。(工房作成、発泡スチロールを埋めて置いて後でとります)
この左の方に愛猫のシルエットや専用口もある。

9.広間

2階の広間がこの家の中心。広さは20畳ほど有り、オープンなキッチンと一体になっています。エレベータからこの広間に直接でるプランで無駄をなくしました。
サンルームの半透明の折戸を明けたところ。
壁は珪藻土というエコ素材を塗っています。吸放湿性や臭いを吸収する効果があります。

10.照明器具

2階の広間にある和紙照明。工房の手作り照明です。大きさは直径90cmくらい。奥様が花柄など好きなので花をイメージして創りました。調光(明るくしたり暗くしたり)できます。世界に一つだけの照明器具。
作り方は内緒。